農業支援プロジェクト
2018.10 ~2022.10
1年のうち半分が乾季であるアブラ州では安定した生産や収入を得ることが難しい状況でした。農民たちは、自ら灌漑による野菜作や畜産複合農業を行うようになりました。その農民たちが、安全・安心・持続可能な農業に取り組めるよう、日本の有機農業、自然農法の情報提供をし、フィリピンと日本の生産者同士の交流により、取り組みのエンパワーメントを行っています。
灌漑のない厳しい土地で複合農業を目指す農家グループ IFS ( Integrated Forming System)の挑戦
IFS( Integrated Forming System)グループは、2019年にアブラ州で設立され、有機農業で畜産、野菜栽培、コメなどの複合農業に取り組んでいます。雨季には主にコメを栽培し、乾季には主にトウモロコシの2毛作、もしくは州の8割を占める灌漑のない地域では、乾季後半は何も植えられないのが現状です。当初は ADTEMPCO (Abra Diocesan Teachers and Employees Multi-Purpose Cooperative ) の農業部会として発足しましたが、より農業生産を高め広く生産し、販売に取り組むため、ADTMPCOから独立して、多様な野菜栽培(ナス、トマト、ニガウリ、ササゲ、キュウリ、ピーマン、オクラなどなど)と、牛、豚、ニワトリ、アヒル、ウズラなどの家畜家禽の飼育を複合的に行っています。
メンバー達は、複合農業に取り組むことで、1年を通じて、収入が得られること、環境の保全、農産物の安全性を図ることを目標にがんばっています。2020年のメンバーは、60人あまりでしたが。日々メンバーに参加する人は増加しています。また、消費者との関りは、IFSはADTEMPCOからの独立とともに、従来からあったADTMPCOの組合員への販売だけでなく、近隣の住民や地方マーケットでの販売にも取り組むようになっています。このように生産戦略、販売戦略の両面から、複合的な農業生産を図ろうとしています。また、近年は農産物加工に取り組むメンバーもおり、チリソース、ピクルス、ソーセージなども加工し販売しています。家禽生産においては、鶏卵やウズラの卵の出荷もなされています。






