拓ちゃん牧場/丹波乳業株式会社

拓ちゃん牧場のオーナーである吉田拓洋さんは、丹波乳業株式会社の社長でもあります。毎日、拓ちゃん牧場での搾乳を終えてから丹波乳業株式会社に出社する、生産者の喜びや辛さも知っている経営者さんです。耕作放棄地を利用する周辺農家が栽培した飼料用稲を牛に給与し、牛糞堆肥を周辺農家の土壌へ還元するといった、地域での循環型酪農の取組について説明を受けました。吉田さんが立ち上がり、酪農だけでなく、地域ぐるみで丹波を盛り上げようと奮闘していることがわかりました。吉田さん説明をしてくれている言葉遣いや表情からも牛たちへの伝わってきました。

拓ちゃん牧場での研修後、引き続いて、丹波市の北中部にセンターを構える牛乳・ヨーグルト製造メーカーである丹波乳業株式会社へ移動して、営業担当の松井さんの案内と解説のもと、工場を見学させて頂きました。

丹波市内の酪農家から仕入れる生乳のみを、タンク車ごとに乳成分測定と衛生検査をした後に混合し、商品化する過程を視察しました。そして、牛乳のパック詰めラインの見学をしながら、搾乳した原乳から商品としての牛乳になるまでの撹拌、加熱殺菌といった牛乳の製造過程の説明を受けました。丹波乳業株式会社では、高温殺菌される通常の牛乳だけでなく、新鮮な生乳を低温で保持殺菌されるノンホモ牛乳も製造しています。通常の牛乳とノンホモ牛乳の飲み比べをさせてもらったところ、脂肪球が破壊されていないノンホモ牛乳は牛乳特有の臭みがなく自然な甘みがあり、そのおいしさに参加者の皆さんから大きな驚きの声が上 がっていました。

農家民宿おかだ

農家民宿おかださんは、自家栽培の新鮮な季節の野菜でお料理を振舞ってくれる民宿です。フィリピンの参加者たちは農家民宿おかだの畳や襖、欄間などの伝統的な日本家屋の造りに興味津々でした。研修では、フィリピンでもたくさん収穫できるショウガを使ったジンジャーシロップの作り方を教えて頂きました。有機農法で育てた大きなショウガを洗って皮を剥いてからミキサーにかけて、黒砂糖と一緒に時間をかけて煮詰めていきます。フィリピンでも同じように再現できるようにと工夫をしながら教えて頂きました。

ジンジャーシロップを炭酸で割って飲むと、ショウガの良い香りとほんのりした甘さがあって非常においしいと大好評でした。その後、岡田さんの農園を見学させて頂きました。数多くの野菜や果実が栽培 されていて、赤いオクラなど珍しい種類の作物もあり、参加者たちは大興奮でした。

農家民宿おかだの料理は、自家栽培のコメや野菜、果物を最大限に活かした伝統料理やそのプロセスを大切にしています。そして、食を楽しむことの大切さを教えて頂きました。

山名酒造株式会社

山名酒造株式会社さんは、丹波の酒米を使った酒造りをする有機酒米で醸した酒を多く製造されています。酒蔵の神様に挨拶し、蔵の中に入ります。参加者は150 年以上前の建て構えの雰囲気にも圧倒され、伝統の重みを感じていました。蔵の前に立った時から酒蔵特有の、麹のいい香りがします。

研修では、山名酒造の歴史やおいしい酒の作り方を映像で見せて頂いた後、製造された色々な種類の酒を試飲させて頂きました。

丹精を込めて造られた米と、丹波の美味しい水、蔵の人たちの技術、そして酵母の力があわさっておいしい酒になることを学ました。

最後には、山名酒造で、蔵人の修行を受け入れてもらえるかどうかの質問が出るほど、オーナーの山名さんの人柄に魅了され、そして熱心に視察していました。

風気庵

風気庵の和田さんは、自然豊かな環境で良質なハチミツを採取するため、養蜂技術の向上に努めています。実際に巣箱を設置してあるフィールドで研修が行われました。採蜜シーズンを終え、越冬に備えて準備を進めているとのことでした。越冬の準備として花粉や餌を十分与えることやミツバチの密度を高めることの必要性が強調されていました。巣箱は上下2段の構造としており、下段を女王蜂が産卵する場所としています。女王蜂が上段に上がれない仕組みを作り、上段に貯められた蜂蜜だけを絞ることによって、質の良い蜂蜜を採ることができる技術を学びました。また、巣箱の中がミツバチでいっぱいになると、女王蜂と働き蜂の半分が巣箱から飛び立ち、近くの木に塊となるそうですが、その塊の捕らえ方など実践的な指導も受けました。

養蜂の経験がある研修生が盛んに 質問し、和田さんの養蜂技術に興味を示していました。そして屋内に移動し、実際に和田さんが採集した山桜の花、百花蜜、栗の花など 7 種類もの蜂蜜の試食をしました。日本では咲く花の種類が多く、様々な種類の蜂蜜が取れることを実感しました。そして、その種類の豊富さだけではなく、保存期間によっても味が変化することを知り驚きました。


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