フィリピンと丹波の農業研修プログラム(前半)

フィリピンでは、ルソン島北部のアブラ州で農村を巡ったり、山地の少数民族の村を訪ねました。アブラ州は、ほとんどが農業でなりたっており、大きな商業施設もないひなびた地域です。病院も州立病院しかなく、資金がたりず州立病院なのに破産宣告を受けているとか。州の財政は、52%が農業からのものです。農民は、1ヘクタールから多くても2ヘクタールの土地を耕しています。大きな収入源になる商品作物は少なく、農業から得られる収入は平均一日500円、多くても700円。生活費が安いとはいえ、マニラの最低賃金の半分ほどです。だけれども、大規模プランテーションや地主制により、農地改革によって今でも、問題が山積する他の地域に比べると、等しく貧しいが穏やかな地域です。

まず私達は平野部の村々を訪れました。そこでは、新しく複合農業や有機農業に取り組む農民達がおり、去年の9月に訪れた時よりも多くの農民が、影響されて、複合農業や有機農業に取り組んでいました。彼らの取り組みを知ると共に、外国人の私たちが訪れるだけで彼らの励みになるので、畑をいろいろ訪れました。

その後、山地の少数民族の村で野生のミツバチのハチミツを採取(実際に取るところは、私などの素人には危ないと近寄らせてくれなかったけれど、養蜂家の和田さんは自分はプロフェッショナルだと主張し目の前で)見学しました。また絞るところやミツロウを取るところも見学しました。ミツバチの巣は、ハチミツだけでなく、幼虫や卵まで取ってしまうので何故?と思ったら、幼虫も卵も食べるのだと。私も生の幼虫と卵を食べたけれど、お味は淡泊でよくわからなかったです。ミツロウとハチミツを分けずに採取するので、絞りたてのハチミツは、美味しかったけれど濾す前は少しロウの味がしました。山地の少数民の村で、2回、私は畔から棚田にはまったけれど、とても楽しかった。山地の村では、コーヒーの栽培がされて緑の元で、子供の表情がとりわけ豊かだったです。キャベツやジャガイモの栽培(熱帯では、高原野菜として高い)も始まっており、ちょっと嬉しかったです。

低地の村でも、数種類の野菜と豚、鶏の複合経営が始まっておいて、いろいろ工夫し、自分たちで井戸を掘ったり、籾殻の燻炭を豚の小屋に引いて堆肥作りを行なったり頑張っていました。セミナーを行なったら遠くからも62名の農民が集まり、子豚の丸焼きで盛り上がりました。でも、農民の辛い側面も。カカオやパッションフルーツ、米、野菜、豚、鶏と複合農業を行い豊かな農場を作りあげた農民も、野菜や米、トウモロコシ畑を作っても、農場を作り上げるために小規模金融から借りたお金を返す為に家族の誰かが海外へ出稼ぎに行くかざるを得ないこともままある現実にも直面。前半コースはここで終わり、後半コースへ。